hydeの声の出し方

hydeの歌唱法の記事がこのブログで一番アクセス数が多かったので、もっとちゃんと書いておこうと思います。

 

hydeの声を出すにはどうしたらいいのか

hydeの歌声はミックスボイスという発声法が基本になっています。

これはhydeだけではなくプロの歌手(ビートルズ、クイーン、オアシス、加山雄三、清春、B'z、さらにジャンデックも)ならほぼ全員が使っている発声法で、これが普通の歌声との違いを与えます。歌声のイメージは歌手によって千差万別ですが、発声法自体には多様性は無いようです。ミックスボイスでの発声は喉に送り出される空気を効率良く音に変換します。

 

hydeの歌声の秘密

hydeは様々な歌い方をします。低音、かすれ声、裏声、サビのハイトーン。実はこれらのほぼすべてがミックスボイスで発声されています。だから普通に真似してみても地声に近い音域ですらhydeのような響いて、芯のある声にはならないのです。従ってhydeの歌声に近づくにはミックスボイスのマスターが前提になります。ミックスボイスがもともと発声できる人もいるのですが、そうでない人がミックスボイスをマスターするには数年にわたる練習が必要とされています。音域によってミックスボイスの難易度に違いがありハイトーン(l'arc-en-cielの曲によくあるサビの高音シャウト)が一番難しいと思います。ちなみにl'arc-en-cielのhyde以外のフロント二人もミックスボイスが使えます。

 

誰でもhydeの声が出せるか

ミックスボイスをマスターしても当然 声質や声の高さには個人差があるので、hydeのイメージになるかどうかはなんとも言えません。サビによくある野太いハイトーンを出すためには、地声は低い方が有利かもしれません。

 

ミックスボイスはどのようにすれば出せるのか

ミックスボイスの練習法はなかなかに専門的なので専門サイトを見て下さい。このブログで何度も紹介してますが、れみぼいすというサイトが良いです。

 

以上

 

※補足

ミックスボイスの定義が人によって違うようなので、補足します。このエントリでは低音から高音まで全ての声域で芯があり、響く発声法をミックスボイスと呼んでいます。裏声を表声風にする発声法のことだけではありません(過去の記事ではそう呼んでいましたが)。そのように呼ぶ理由は声域ごとにヘッドボイスとかチェストボイスとか呼び方が区別されていても、それらは別の種類の発声法というよりミドルボイスと共通の喉の筋肉の効果の、連続した強弱やかけ方の問題であり根本ではヘッド、ミドル、チェストは同じものと考えているためです(各声域で独特の喉の筋肉の形ももちろんあると思います)。ミックスボイスという言葉を使った説明は用語の知識がある人には混乱させる説明だったかもしれません。